2012年10月9日

ホームと改札のそばに


 駅そばというのは、なんか「つゆが塩辛い」「立食い」といったイメージがありますが、東京のそばつゆがしょっぱいのは忙しい都会で働き、疲れているところで薄い味つけのものを食べてもなんかピンと来ない。忙しくて時間がなく、疲れているときは濃い味のものをさっと食べたくなる。そういった人の自然な生理的な欲求からきているそうです。
それを「東京の何は良くない、○○の方がいい」なんて上方や地方のうす味を真似ても、風土も生活も違うので仕方ないではないか。そんな風に某作家はいっていました。
辛いつゆのそばもたまには美味いんじゃないかぐらいの心持ちで食べるのが良いかもしれません。

というわけで、今回は駅構内の立ち食いそば、駅そばについて少しご紹介です。


え き そ ば の 起 こ り

 

昭和24年
姫路駅ホームにて”えきそば”は誕生したといわれています。
駅内で簡単に出せる食品として、こんにゃくとそば粉と混ぜた和風のだしでうどん(の様なもの)を販売しました。
しかし、時間がたつとのびて美味しくないのと腐るのが早く、長持ちさせるにはどうすべきかと考えた末、かんすいを入れた黄色いラーメンにたどり着き、黄色いそばに和風だしというミスマッチな商品が生まれました。これが えきそば の誕生のようです。






現在の駅そばはNRE系列がほとんど



現在、都心のJR東日本のほとんどの駅そば店舗はNRE(日本レストランエンタプライズ)が手がけており、
あじさい茶屋がほとんどの駅を占めます。
独自で営業している店舗では
品川駅の常盤軒、横浜駅他の崎陽軒、とその他のごく少数となります。






つまり普段見かけている駅そばのほとんどがNRE系列の駅そばで占めています。
以前の品川駅構内の立ち食いそばはホームごとによって、内容が全て異なっていて特色がありました。
(NREや非系列の常盤軒)







 店舗の違いについて

 

 NRE系列で「あじさい茶屋」以外の名称で出店している駅では、「そば処」「本所そば」品川駅の「しながわそば」などがあります。
 






新宿駅のそば処の自家製かき揚げは
五郎島金時のかき揚げそばです。

他店と違いとして、かき揚げで個性を出している店舗がとても多くあります。








そばだけじゃありません。

 


全国的な讃岐うどんブームが起こった2002年より、NREがJR四国系列の「めりけんや」との提携で、
恵比寿駅・新橋駅などの駅で讃岐うどんの専門店を営業しています。









名物 おでんそば?

 

変わり種として立川駅の「奥多摩そば」はここでしか食べられません。
そばの中におでんの具が入ってるものが名物立川そば

(さつま揚げ・がんも・煮卵の3種)から選べます。









※画像はおでんそば(さつま揚げ)におでん(たまご)の追加トッピングです。
ちなみにつゆもおでんの汁です。





私鉄の場合は




鉄道会社の系列の店が出店するのがほとんどです。
小田急電鉄系の「箱根そば」(小田急レストランシステム)
京王電鉄系の「高幡そば」(レストラン京王)
東京メトロ系の「めとろ庵」(メトロフードサービス)
 東京急行電鉄系の「渋谷しぶそば」(東急グルメフロント)
などがあり、それぞれメニューが違います。

画像は渋谷駅東急西のしぶそばです。




鉄道会社以外の店舗


京浜急行電鉄の「えきめんや」は鉄道会社とは関係ない独自の会社で出店をしています。
えきめんやでの他店の違いとして関東、関西とそれぞれの風味のつゆが選べるのが特徴です。





三崎で取れる海草かじめを練り込んだ麺です。















駅内に富士そばがある風景


東武東上線大山駅に、都心ではお馴染みの富士そばが出店しています。
富士そばと言えば、今や駅の外で店舗を見かけますが、「富士そば」や「梅もと」は駅内に立地せずとも集客できる点で駅の外に立地している事が多いそうです。








 その他の関東各域の駅そば

 関東の他では、茨城県内では納豆そば。
水戸駅では、冬季メニューにけんちんそば。
新前橋駅の「麦和楽」(むぎわら)は、自社麺房の手打麺を使用しています。






千葉県の常磐線の我孫子駅の弥生軒では、画家の山下清が5年ほど働いていた店としても有名ですが、大ぶりの唐揚げが乗った「唐揚げそば」が有名です。
他所からもわざわざこの唐揚げそばを求めて食べに訪れる人もいるようです。














日本一の駅そば

最後に、中央本線の塩尻駅の駅そばといえばご存じの方もいるかもわかりませんが、
駅そば界わいで有名な日本一狭いと言われる店舗です。















狭いにも程があるということで、実際、券売機と食べるスペースは大人が2人入るのがやっとです。









画像の奥、向こうに見えるカウンターは改札の外に出た、待合室側のカウンターです。
あちらは4~5人ぐらいは並んで食べる事ができます、駅員にそばを食べたい旨をことわると向こう側に通してもらって食べることもできます。




















長野方面に旅行の際にはぜひとも狭いカウンターでチャレンジして頂きたいと思います。














その他、皆様の最寄り駅そば情報がありましたら、お便りお待ちしております。

人気の投稿