2012年4月3日

上質な時間、エレベーターの洗練


こんにちは。
さて、今回はエレベーターの自己満足なお話を一噺。
なるべく眠くならない構成にしておりますのでお付き合いいただければ幸いです。

ちなみにエレベーターを存じない方はいないと思いますが、人を載せたカゴを垂直に移動させる昇降機をエレベーターと申しまして、荷物用のものは一般的に"リフト"と呼ぶものを指します。





その製造メーカーは、まず国内で約8割のシェアを占める御三家、
日本代表は 三菱電機、日立、東芝。その他ではフジテック、日本エレベーター製造などがあります。世界では米のオーチスエレベーターやスイスのシンドラー社などがあります。



エリシャ・オーチスさんは落下防止装置を発明した”エレベーター界の父”と呼ばれている人物でございます。今後抑えておいて損はないと思います。(※詳しくは映画、ニューヨークの恋人をご覧下さい)







また、それぞれのメーカーの特徴について (私の印象に偏りますが、)


・日立は"縦方向の新幹線"と表現できるように昇降中のGが残ります。

・三菱は停止、ドアの開閉までズシリとした挙動でいて重量感があります。

・東芝はモーターが静かですが、停止時の段差がありそれが少し気になる感じがします。

・フジテックは、今はほとんど古い建物にしか見なくなってしまいましたが、丸ボタンが可愛らしいものです。面白いのが、階数を間違った場合にキャンセルすることができます。(右上から左下、左上右下と×の字を描くとランプが消える。)







次に、エレベーターの構造についてですが、ロープ式と油圧式が専らのメジャーです。
高層ビルになると展望用クリスタルエレベーターというのもあり
さらに六本木ヒルズなどでは、カゴが2階建てになっているダブルデッキ・タイプというものもあります。

うんちくはこの辺にして、中でも少し変わっているエレベーターをご紹介して興味を駆り立てたてていきたいと思います。
中央区の銀座界隈には、古い建物から最新の建物まで様々なビルが建ち並びます。
銀座とエレベーター?、意外な方も多いでしょうが、その中からよりすぐりを少しご紹介いたします。





◆銀座 博品館TOYPARK


まずは、老舗の玩具屋さんです。日本国内でも少ない直接式(ダイレクトプランジャー)の油圧エレベーターが店内にあります。
乗ってみるとわかりますが、カゴ室内には油の強い匂いがするのが大きな特徴です。油圧エレベーターは、上下に太い一本のパイプ(シリンダー)を上下に油​圧​で​ジャッキを動​か​す​構​造でカゴを昇降させているものです。





油圧エレベーターの条件も特徴的です。
​・高​速​で​運​転​がで​き​な​い​。
・高層​ま​で​設​置が​で​き​な​い​​。
​・階​​下​に​も​シ​リ​ン​ダ​ー​が​入​る​溝の余裕を作ら​な​い​と​い​け​な​い​。​​
・油​臭が​カゴ内まで​​充​満​してしまう​こ​と​。



一見デメリットが多いように聞こえますが、当の博品館の油圧エレベーターへの想いは強く、開業当時、日本一のおもちゃ屋を目指すのでエレベーターもSF映画のようなものを取り付けたい。
そしてエレベーターの動きをお客さんが外から見られるようにしたい。
そんな思いから採用されたこのエレベーターなのです。
こちらの秘話はカゴ内部にあった張り紙から抜粋しました。









◆ニコラス・g・ハイエック・センター
 

続いてスウォッチ、オメガなどの時計屋さんです。
こちらは2009年度のエレベーター新設部門コンテスト第1位はだてじゃなく、デザイン性はズバ抜けて奇抜です。1階からそれぞれのブランドショップに直結するガラスのエレベーターが配置されています。







全部で7つのガラスのカゴがあり、これらは各ブランド専用のショーケース兼エレベーターとなっています。また、全部で7つのガラスのカゴがあり、これらは各ブランド専用のショーケース兼エレベーターとなっています。
ちなみに横浜エレベーター製の油圧式なのですが、間接式タイプなので先ほどのオイル臭は無縁です。








 エレベーターの箱の内部は商品ディスプレイが施されていてスウォッチのエレベーターは、腕時計がガラス壁面を隙間なく埋め尽くしていて特に圧巻です。
ガラス箱がするすると上って、降りてくる。そんな建物を銀座で見つけたら、そこがニコラス・g・ハイエック・センターです。







◆銀座 アルマーニビル


次は、高級ブランド店。

一階からエレベーターでレストランのある10階まで運ぶエレベーターの内装は金一色でゴージャス、アーバンそのもの。






そしてカゴ内の照明、ホールランタンがブランドを象徴するように光り輝き、特に素敵です。
















◆カレッタ汐留


カレッタ汐留のビルの46階(地上200m)と47階に小さな展望スペースがあります。展望スペースには、ベンチや椅子も用意されていてゆっくりと夜景を楽しむことが出来ます。
ここからは、レインボーブリッジやお台場など都内をほぼ眺めることができ、46階と47階には、スカイレストランがあり、そのほとんどが夜景を眺めながら食事をすることが出来ます。夜景もすばらしいです。









エレベーターは、46階(地上200m)までノンストップで上がるエレベーター。一望できるシースルーエレベータでは日本最速クラスです。最高速度は、分速360m(時速22km)とかなり速いです。さらに天井部分が一部透明になっているので見上げることもできます。東京の夜景がまるで宇宙のように見えて宇宙船に乗っているような感じです。

実は、このエレベーターのスピードには逸話がありまして、






当初は世界最速のスピードであったが、
外が見える展望エレベータータイプなので、速すぎて怖いという意見がでてスピードが落とされました。
それでも今乗ってもぐんぐん加速してスピードを感じる。
シースルーの展望エレベーターでは日本最高速級です。









◆台北101 (タイペイイーリンイー)

 所変わって、世界最速の超高層エレベーター。


台湾にあります。
91階のアジア一の高層建造物として君臨しています。
東芝製のエレベーターで、時速60キロメートルの速さで上昇。かつて三菱製の横浜ランドマークタワーが持っていた記録を更新し2004年、世界最速としてギネスブックに認定されました。






ちなみに降下時は時速36.0キロメートル、
サンシャイン60ビルのエレベーターと同じ速度です。
上昇時は展望台のある89階(地上382.2メートル)まで、37秒で到達。エレベーターに500円玉を縦においても、倒れない程の静かな上昇をします。(*横浜のランドマークタワーも同等の静かさです)実質の世界最速のエレベーターです。





また目を見張るのはその構造で、台湾は大型台風が頻繁にある気候でもあり、暴風対策には非常に力をいれた設計になっています。では、台風の風圧によるの振動問題はどうして緩和しているのかというと、オーダーメイドで作 られた巨大なTMD(チューンドマスダンパー)が87F~91Fの中心に設置されています。
そのTMDがバランスを保ち、強風が吹いたときの揺れを低減させています。(車のサスペンションのような役目)



マスダンパー全体の重量は660トン、厚さ12.5センチメートルの輪切りの鋼板を、41層も重ねて溶接して球状にして作られているそうです。92階から長さ42メートル、4本ごとに束ねられている太さ直径9センチメートルのケーブル計16本で吊っている。このマスダンパーの効果で、理論上は風力による振動を最大40%抑制できるそうです。
高層建造物のエレベーターは、特に加速制御とガイドレールの取り付け位置などで乗り心地が決まると思います。この台北101のエレベーターには一切の不快感がなく、89階まで駆け上がっていく感じは爽快そのものでした。
これを見たくて乗りたくて、自分は年末休みに台湾に行ってきたようなものですが。
記事を書いていたら、なんか興奮してしまってもう一度乗りたくなってきました。





◆東京スカイツリー



ご存知こちら、もうすぐ開業される予定の日本最高峰。
5月22日より開業予定。
高さは470.97mであり、横浜ランドマークタワーの296.33mを上回って建築物としても日本一の高さです。気になるエレベーターですが、地上4階から第1展望台までが、高層が得意の東芝製。
第1展望台から第2展望台までを日立製と別れて建造されております。
次は、これにいち早く乗ってみたいものです。










というところで、だらだらと書いてしまって、最後まで読んで頂いた方に少しでもエレベーターにご興味を持って上に参って頂けると幸いです。
最後に、これからの桜のシーズンで桜が見られるエレベーターは白金高輪にある高輪プリンスホテルさくらタワーのエレベーター。





桜の木々の中をエレベーターが駆け抜ける期間限定なエレベーター。
たまにはそんな変わったお花見でも如何でしょうか。







- 2012年 11月27日 追記 -

東京スカイツリーのエレベーターについてアップしました。

東京スカイツリーの品格 -



◎オンラインビデオサービス
VHS/VHSCダビングが8月末まで1本100円!!
詳しくはこちら














《デジタルライトSNS》

■デジタルライトFacebook

https://www.facebook.com/pages/digital-write/

■デジタルライトTwitter

https://twitter.com/digitalwrite


お問い合わせはフリーダイヤルへどうぞ 0120-168-183(10:00−18:30 定休日:土日祝)

人気の投稿